考えることを考えてみること

現在たくさんの現場が進行中ですが、

現場の帰りにふと思ったことがありまして、、、

ムツホームの場合、お客様と出会って設計が

始まってから家が完成するまで、一年弱くらいの

期間があります。例えば9月に初めて出会った

お客様が新しいお家に住み始めるのは来年の

6月頃でしょうか。もちろんその期間がもっと長い

ことも短いこともありますが、ひとつ言えることは、

考えるとても時間が長いということです。

当然その間には数え切れないほどの思考の項目が

あって、お客様と一緒にそれらを乗り越えていくの

ですが、いつも見失わないようにしていることが

あります。

それは初めて出会ってお話したときにお客様と

共有した、ワクワクする感動のような感覚です。

まだその時にはかたちのないものでモヤモヤした

イメージのような感覚なのですが、設計が進んで

いくにつれて法規の事やコスト、設備や性能など、

いかにも仕事っぽい(仕事ですが)話がたくさん

出てくる中で最初のイメージを見失わないことが

とても大切な気がしています。

家が建物として完成したときに振り返ってみて、

その感覚がそのまま形になって現れている状態が

望ましいのではないか、と考えていて、そんなお家に

しばらくして伺ってみると、

「うん、これはまさしく○○さんの家だ!」とホッとします。

そんなことを考えると、僕たちが考える住まいは

建売住宅のような不特定多数の人は全然視野に

入っていなくて、極端に言うとそのお客様だけの

ための家です。

なので、これから続くオープンハウスではそんな

僕たちとお客様との試行錯誤の過程を想像しながら

見学していただければと思います。

葛西 瑞都

 

進行中プロジェクトを追加しました。

ホームページでまだご紹介していなかった

プロジェクトを、やっと掲載できました。

新しく加わるのは、

・中野の家

・平岡の家

・横沢の家

・西大野の家

・桜川の家

・女鹿沢の家

の6つです。

それぞれ現場の進行も近いタイミングで

進んでいくので、毎日てんやわんやの

忙しさで楽しんでいます。

おそらくオープンハウスもたくさん続いてくると

思いますので、お楽しみに。。。

葛西 瑞都

 

今年のプロジェクトのこと3

青森市の「平岡の家」をご紹介します。

建て主のご希望の中には、夜空の星や

月を眺めたい。シンボルツリーが欲しい。

という楽しい要望がありました。大雪と

なった去年の冬に現地を見に行った時、

1階部分はほとんど雪に埋もれてしまって

いたことから建物の外部に庭のスペース

をつくっても上手くいかないような気が

しました。そこでご提案したのが、

「家の中に庭がある空間」です。

8m程も天井高さがある広場の様な空間を

リビングとして植栽を施し、そこに別の建物

(ダイニングキッチン・寝室のボリューム)が

隣接している様な構成です。

2階の寝室にはこの広場に面して小さな

ベランダがつくられていて、ここから

大開口の向こうに月の浮かぶ星空を眺める

ことができます。

着工は8月中旬の予定です。

葛西 瑞都