敷地の中心、建物の真ん中が明るいこと

完成に向けて最後の追い込み中の2つの住宅が

あります。

1つは建物の中心に中庭のある「東城北の家」。

もう1つは路地のような空間が建物を

貫通している「榊の家」。

道路から敷地に入ってくると、どちらも建物の

奥の方まで外部空間が延長されています。

↓「東城北の家」

↓「榊の家」

内部だけではなく、外部にも自分の好きな

居場所を見つけることができると、生活が

外の方へと広がっていって楽しい出来事が

たくさん起こりそうな気がしています。

葛西 瑞都

 
 

間取りの重心のこと

「東城北の家」には、15㎡くらいの中庭があります。

↓は現場の様子。

 

↑5/24現在の様子。

リビングと同じ幅の大きな窓で繋がっていて、

窓の向こう側まで空間が続いているような

居心地です。

現場に通っているうちに気付いたことがあって、

例えば普通の部屋で壁や天井を眺めると

部屋の真ん中が空間の重心になって、内部だけで

空間の大きさが完結してしまうのですが、

「東城北の家」のリビングは常に中庭を感じながら

生活することになります。すると空間の広さが内部だけで

完結しないで、外側までふわ~っと続いていく感覚に

なります。その時、空間の重心は内部から外部へと

ずれていって、この中庭が生活の一部としてアクティブに

使われるような空間になることを期待しています。

日光も風も雨も街の音も自由に入り込んできて

内部の様には制御しきれない空間だからこそ、

住む人が「どう使おうか?」と自ら考えて生活の

中にたくさんの楽しい選択肢が生まれればと

考えています。

葛西 瑞都

 

ようやくオープン!

mutsu home galleryがようやくオープンしました!

昨年の11月から設計がスタートして約半年。

内部ではトコロ狭しと模型や写真が展示されています。

↑の写真のように、模型で展示しきれなかった建物は

図面や写真、イラストをまとめたブックレットにして

置いてあります。

模型を使って紹介しているのが、10件分くらいで、

それ以外がまた10件分くらい。

全てじっくり眺めると1時間では足りないほどの

数量があります。

さらに模型棚コーナーには、現場の着工から

完成までの様子をブログにまとめた「現場ブログ」を

プリントアウトして製本した資料もあります。。。

模型で建物や空間の大きさを観て、

図面で実際の畳数や高さなどの寸法を確認して、

完成写真で素材の質感や明るさが感じられて、

スケッチ、コンセプトで設計の考え方がわかって、

現場写真で工事の様子や仕様を知ることができます。

実はこの模型達、建物が完成してから

作るのではなく設計段階で作成しています。

ある程度プランが固まってきたらつくる、

あくまでも検討用の模型なんです。なので、

当然工事中にも変更があったりして、模型と

完成した建物で違う部分というのは結構あります。

それでもやっぱり模型は大事だと思っていて、

設計者とお客様が同じものを目指して話し合って、

設計者と職人さんが同じものを目指してつくる

ことができます。そんな過程まで感じてもらえたら、

とてもリアリティーのあるギャラリースペースになって

いくのでは?と考えています。

葛西 瑞都