西に岩木山、東に八甲田山の美しい風景を望むことのできる、津軽平野ののどかな住宅地の中に敷地はあります。

2面で接道する角地で日当たりが良く、見通しも良い場所のため、建主はもちろん地域の住民の方々にとっても良い環境になるような建築をつくりたいと思いました。

 

敷地は115坪程あり、東西方向に35mもの長さがあります。建主から求められたものは平屋の住宅、車庫、物置でした。それらをひとまとまりに配置すると、

敷地のスケールに対して建築がぽつんと建つ形で大きな空地が生じます。そこでそれらを敷地全体に分散配置して、建築と外部空間が一体となった魅力的な

場所をつくりたいと思いました。

 

平屋の住宅を敷地の西端に、車庫と物置を東端に配置し、それらを屋根のある屋外通路で結びました。家族は出かけるとき季節の移ろいや植物の変化、

新鮮な風の気持ちよさを感じながら、敷地の端から端まで歩きます。外部空間は公園のようなオープンな庭にしています。近所の子供達や友達が気軽に

遊びに来てほしいなと思っています。

 

住宅は平屋建てで間取りの中央を屋外テラスが横断するコの字型プランです。

建物高さをできるだけ低く抑えていることで、空との距離を近くに感じることができます。

夜になると縁どられた絵のようなきれいな星空を見ることができます。


天井は2.2mと低く抑えて平屋の持つ魅力である水平方向の広がりを感じられるようにしています。

 

屋外テラスを介して内部空間の端から端まで見通すことができ、天井までの大きな開口によって外部とつながることで、

縁側のような雰囲気をつくりだしています。

PAGE TOP