2019年

新しいギャラリー&オフィス「mizuiro gallery」見学会のお知らせ

投稿日:

現在進行中の方々やOBさんにはハガキで

お知らせもしましたが、やっとのことで

移転が終わった新しいオフィス&ギャラリーの

見学会を開催致します。

9月1日 10:00~18:00

弘前市大字上瓦ヶ町11-2 スペースデネガ内

(敷地内の駐車場が使用できます)

前にこのプロジェクトについてブログに書いてから、

2つのポイントが大きく変わりました。

 

1つ目は、使用した材木について。

当社で進行中のプロジェクトの中で

解体予定の建物の持ち主さんに

お願いして古い材木を譲っていただいたのですが、

他の現場で解体する建物の物も使わせていただける事になり

築年数が約30年、60年、100年の3種類の古材を

入手できることになりました。

100年前の材木は当時使われていた囲炉裏の煤で真っ黒でしたが、

そのおかげでとても良い状態でした。

現場から運んだ材木を刻んで、

洗って、

乾かして研磨しました。

木肌には当時の大工さんが手作業で削った「ちょうな掛け」の跡が

残っていて、ウロコの様な模様が良い感じです。

それを積み木の様に積み上げて、大きな本棚の完成。

もう1つ変わったポイントは、打ち合わせ用テーブルのデザインです。

模型の段階では鏡を使ったものでしたが、

いざ造り始めたタイミングで

mizuiro architects としてのオリジナリティが欲しくなってしまい、

急遽変更しました。

古材で組んだ深さ70mmの天板の底に石を敷き詰めて、

いっぱいまで水を張った大きな木桶の様なデザインです。

フラットな水面の上に図面や模型を置いて打合せをします。

初めての人はきっと誰もが底を覗き込みたくなる。。。

仕上げに古い蛇口を立てて完成しました。

たくさんのエポキシ樹脂と石と木材で造られたこのテーブルは

100kgくらいの重さになってしまいましたが、

古材とみず色の水面、、、この空間だけに似合うテーブルが出来ました。

 

ということで、ぜひオープンオフィスにて実物をご覧下さいね!

ちなみに当日は、当社で手がけた2つのカフェ、

青森市浪岡の「羅針盤」さんと

弘前市百沢の「LITTLE NOOK」さんからの

素敵なお土産もご用意しております。

お気軽に遊びに来て下されば嬉しいです!

 

葛西 瑞都

 

 

 
 

2019年

会社の名前について。

投稿日:

いきなりの重大発表になりますが、

今年、2019年の5月から

会社の名前が変わります!


ほんの少しだけ当社の歴史について

ご紹介しますと、

当社は僕達の祖父の代である1961年に

コンクリートブロックに関わる建設会社、

「陸奥ブロック」として創業しました。

父の代である1993年に、住宅の建築に

軸足を置いた「陸奥ホーム」に変更。

10年前くらいから、

長男の瑞穂(現場監督)と、

次男の瑞樹(設計)と、

三男の僕 瑞都(設計)が

加わりました。

ありがたいことに少しずつ仕事も増えてきて、

住宅以外のお話を頂くことも多くなりました。

そこで、元号が変わるちょうどいい

タイミングだし、会社の名前も変えようか!

という流れになったわけです。

新しい会社の名前は、

mizuiro architects (ミズイロ アーキテクツ) です!

アーキテクツという単語は

「建築をつくるひと」という意味。

ミズイロの部分は兄弟の名前の「みず」に

「色」をくっつけて水色。

ここでいう水色は

青色の1種類のことではなくて、

水のように、まわりの環境に合わせて

どんな色にも変わっていくような、

自由な白紙の状態のことです。

更には透明な空のイメージ。

境界線など無い空のように、

内と外の境界や敷地の境界など、

建築を取り巻く様々な境界をこえて

いきたいという意味があります。


その建築のあり方を考え始める時に、

「これまでこうしていたから今回も。」とか、

「これはできないに決まってる。」という

固定的な価値観から抜け出したい。

その環境やクライアントでしかつくれないような、

新しい快適性を考えていく決意表明です。

祖父の代から父の代、そして僕達の世代へ。

求められてきた建築のあり方も変わってきました。

色々なライフスタイルを少し想像するだけでも、

ふだん家にほとんど居ない人、

逆にいつもワイワイの大家族。

街中に小さく暮らす人、

田舎で大きく暮らす人。

車が好きな人、乗らない人。

庭が好きな人、そうでもない人。

本が好きな人、スポーツが好きな人。

人や環境の数の分、必要な建築は違います。

それぞれの人に、模範解答のような同じ建築は

もう合わない。

住宅でも集合住宅でも店舗でもなんでも同じで、

これからはその人に、その環境にだけ合う

あり方を探して、考えていきます!

 

と長々と書きましたが、

皆様には「みずいろさん」と

気軽に覚えていただけると嬉しいです。

ホームページやら名紙やら色々な手続きやら、

5月中に完了するよう頑張ります!

(あと、弘前ギャラリーの移転もです!)

葛西 瑞都

 
 

2019年

反射と透過と屈折。

投稿日:

新しい事務所のレイアウトが

出来上がってきたのでご紹介します!


まず空間を構成する大きなポイントとして、

築年数の古いこの建物に自然に馴染むよう、

新たにつくる家具や什器を

同じ位の古さの解体予定の建物の部材を

使ってつくっていく事を前回書きました。

時間の経過を感じる重々しい質感の空間に、

同じくらいの質感を重ねていく。

そんなことを考えている中で同時に、

空間の印象として軽やかさのようなものを

感じられるようにできないか?とも

考えていました。

今回はそのことを交えながら色々と。

まずは模型棚からです。

模型棚は入口のそばから奥へと続く大きな2段棚です。

解体される建物の部材を使って、木造の建物を

つくるように組み上げます。

高さが1.3m、長さは4.8m。

大きな家具の様な。

小さな建築の様な。

上の写真の右側の模型棚の背後はバックヤードに

なるのですが、その間にはどうしても間仕切壁が

必要になります。

そこで、模型棚の背後の壁面を

高さ1.8mの大きな鏡にします。

視覚的に行き止まりにならずに視線が反射して、

後ろの模型棚や、部屋の一番奥にある大きな窓が

自然に視界に入る。

部屋の突き当たりのスペースは僕達の

作業スペースで、その手前までが

応接のためのスペースです。

これらのスペースは、高さ1.3mの

引き戸で仕切られます。

上の写真ではわかりにくいですが、

引き戸は窓の明るさを損なわないよう

全面がガラス。

僕達の作業スペースは散らかっている事が

多いので、通常の透明ガラスではなく

少し歪みのあるガラスを使って、

向こう側が散らかっているのが

気にならないようにしたい。

ということで、何種類かのガラスを

取り寄せて検討中です。

・・・写真だと歪みがわかりにくいですね。

最後は打合せスペース。

訪問した人と長い時間お話するこのスペースは、

このテーブルがシンボルのような存在です。

水面の様な天板。

他と同様、古材を組んで枠をつくります。

高さ105mmの枠の底に鏡を敷いて、その上に

厚さ70mmでエポキシ樹脂を流し込みます。

工程はまるでコンクリート工事のようです。

透明なまま硬化した樹脂は

通過する光を屈折させるので、

映り込むのは少し歪んだ、

滲んだ柔らかな風景です。

テーブルを囲む人達は、

水面を覗き込むように席に着きます。

樹脂の表面と底板の鏡は70mmも

離れているので、天板に置いた物の

底面が良く見える、不思議な天板です。



大きな鏡や、ゆがみのあるガラス、厚さのある樹脂。

反射、透過、屈折。

重々しい空間の中で、自然に軽やかさを感じられる。


そんな環境で仕事が出来るのを楽しみにしながら、

これから少しずつ工事が始まっていきます!

葛西 瑞都