敷地に対する建物の置き方に興味があります。
車を運転していて新興住宅地に建つ建て売りなんかを
見かけるとがっかりすることが多くて、
「この住宅地、あんまり住み心地良くなさそう、、、」
と思ってしまいます。
![](https://mizuiro-architects.com/wp-content/uploads/2019/10/20110405.jpg)
ギリギリまで小さく区画された敷地に、隣地境界線ギリギリ
までの家を建てて、
お金に余裕のある人は隣地との境に塀を造って。
それでも少し余った部分はせいぜい駐車スペースか、
物干し竿が狭そうに置かれているくらい。
残った地面にはコンクリートを流して、
草木も生えない、なんというか息が詰まりそうな環境です。
(諸事情あるのはわかりますが。)
だから僕はプランニングの時、土の部分をどう残すか?
ということを考えるようにしています。敷地や建物の大小に
関わらず、街並みに土の部分をどう残すか。。。
![](https://mizuiro-architects.com/wp-content/uploads/2019/10/20110406.jpg)
家に居ると、窓から見える草木の育ち方が
楽しみになるような。
![](https://mizuiro-architects.com/wp-content/uploads/2019/10/20110407.jpg)
道を歩いている人も、草木が育つのを待ち遠しく
なるような。つい立ち止まってしまうような。
そんな建物の置き方、余白の残し方。
敷地いっぱいに建物を建てるより、
小さな家をつくって余白をできるだけ残して、
建物が木々に囲まれているような気持ち良さを
味わえたほうが、ずっと開放的でおおらかな
暮らしができると思うんです。
もしも僕が親なら、そんな環境で子供を育てたいし、
もしも僕が子供なら、そんな環境で育ちたいと思います。
すごく個人的な感覚ですが・・・。
葛西 瑞都
2011年4月22日 (金曜日)