「ふつう」の家

完成したお家のオープンハウスなどではよく、

「ムツさんの住宅は変わってて素敵ですよね~!」

って言われます。スキップフロアになっていたり、

間仕切りが極端に少なかったり、様々ですから。

でも、当の本人であるお客様と僕達にとっては、

全然変わっている住宅ではないんです。

 

例えば写真の「水木の家」は、

小さな空間をたくさんつくって、

小さな段差で仕切っています。

 

小さな子供からおじいちゃんおばあちゃんまでが

一緒に暮らす家だから、いつも繋がっているけど

たまにはひとりになれるような距離感をつくる段差。

ダイニングも小上がりで掘り炬燵の様な食卓。みんなで

足を下ろして、床に座って食べるご飯はきっと美味しい

ですよねぇ。。。という感じ。

そういう「ふつう」の発想の積み重ねでこの住宅は

出来ています。

そもそも「ふつう」って人それぞれですし、

暮らす人にとってはこの家が「ふつう」。

ただし、「無難」とは一番遠い「ふつう」です。

葛西 瑞都