現場が進行中の「若松の家」は、
大きな切妻屋根をもつ住宅です。
三角屋根の良いところは、四角い建物に比べて
圧迫感が少ないことだと考えていて、道を歩く人の
空を狭めないかたちをつくれる事だと思います。
今回の「若松の家」では軒先(屋根の先端)を
できる限り低く抑えているので、真横から見ると
半分以上が屋根。
そのおかげで道行く人の視線が、屋根を伝って
そのまま空へ抜けていくかたちになっています。
建物自体は大きいのですが、低く下げられた
屋根によってちょっと建物の大きさが
わからないような、面白いスケール感です。
葛西 瑞都
2011年8月11日 (木曜日)