藤崎町に計画中の2世帯住宅「榊の家」を
紹介します。
お客様の要望としては、住宅のほか2台分の
ガレージと、奥行きの深い玄関アプローチが
ありました。道路から玄関ドアまでのアプローチを
長くするということは、普通にプランニングして
みるとトンネル状に建物をくり貫くことになり、
それだとなんだか暗くてジメッとした通路に
なってしまうような気がしていました。
そこでガレージと住宅部分とを別棟で配置し、
その間をアプローチの空間としています。
L型に曲げられた住宅部分とガレージとの
間には路地の様なスペースが生まれ、
行き止まりのない風通しの良いアプローチ空間
になると考えました。
↑突き当たりの右手が玄関ドア。
道路から見ると奥行き7mの路地があり、
突き当たりの壁にはフワッと日光が当たります。
もうひとつの路地はリビングに隣接していて、
道路からの視線を気にすることなく縁側のように
使うことができます。突き当たりの壁が玄関。
内部は屋根勾配を現した斜天井。落ち着いた
塗装で仕上げた木部に包まれた空間になる
予定です。
窓の向こう側に自分の家が見えるという
不思議な距離感があります。
葛西 瑞都
2012年2月24日 (金曜日)