2013年

空間の広さの感じ方について考えていること

先日2週間続けてオープンハウスが

行われたのですが(いらしてくれた方々、

本当にありがとうございました。)

その時に考えていたことをお話しします。

見学に来てくれた方々とお家のことで話して

いると、例えば「広いリビングが欲しいです」

ということを言われることがあるのですが、

つい「それでは何畳位が良いですか?」と

聞き返してしまうことがよくあります。でも「広さ」の

感じ方や考え方というのは実は多様にあって、

大きな窓で庭に繋がるような空間にしたい人も

いるし、天井が高ければそれでいいという人も

います。一部に土間なんかがあるような空間の

用途がたくさん欲しい人もいれば、置きたい家具が

しっかり決まっていて現実的に○㎡の広さが

欲しいという人もいます。例えばこれらの要素を

全て含むことのできる大きな空間をつくることも

できると思いますが、それでは空間の豊かさに

繋がらないような気がしています。僕が興味が

あるのは、その人が言っている「広さ」って、どんな

広さのことだろう?ということです。そんなことが

上手く考えられている空間は、もしかしたら

他の人にとっては「狭く」感じるかもしれない

けれど、住む人にとっては広々とした楽しい

空間になっていると思うのです。

少し個人的なお話になりますが、僕がふだん読んでいる

建築雑誌の中で目を引く住宅は巨大で豪華な豪邸

ではなく、おそらく予算もギリギリで大きくはない

けれど、小さな工夫や建築家と建て主との親密な

やりとりが感じられる様な建物が多いです。僕が

良い建物だなぁと感じる理由のひとつには

よく考えられた「広さ」という基準があるんだと思います。

住む人や使う人にフィットした空間というのは

とても豊かな空間だと思います。

とびきりのオーダーメイド・ハンドメイドな建物を

つくっていきたいと思います。。。

 

葛西 瑞都