丸太探しの旅

今年建築予定のお家のひとつに、

広いリビングのど真ん中に大黒柱がある

住宅があります。

しかも1階リビングと2階サブリビングの同じ位置。

階段の途中から見ると床を貫いているように見えます。

せっかくの大黒柱なら、子供が抱きついたり

よじ登ったりしやすい、太い丸太が良いですよね!

ということで丸太を探しに黒石市の

木材流通センターというところに

見学に行ってきました。

実は廻りの業者に「丸太を使いたい」って相談すると、

「高いよぉ~」とか、「太いのは無いよ!」とか

言われる事が多いのですが、、、、、、

ありました・・・!それも太さや樹種も様々!!

直径20cm位が良いかなぁと思っていたけれど、

30cm位もいいなぁ・・・と欲が出てしまいます。

↑この立派なヤツは樹齢100年以上の青森杉!

テンションが上がりっぱなしで大変でしたが、何とか

「また近いうちに来ます!」

と平静を装って見学を終えました。

 

つづいて、建て主のご家族お気に入りの、

丸太の柱があるとある建築へ移動。

雑誌なんかでたまに見かける、黒石市の

「ほるぷ子供館」という建物です。

いわば子供のための小さな図書館。というか遊び場。

実は設計した人は建築の教科書にも出てくる

巨匠建築家の菊竹清訓さんという方で、

僕の尊敬する建築家の師匠の師匠です。

外をうろうろしていたら、親切な従業員さんが

中へ招いてくれました。

子供が大好きそうな空間です。天井の低いところや

ロフトのような高いスペース、窓際のベンチ。

そして丸太の柱もしっかり確認!

直径は20cm位でしょうか。子供が付けたであろう

小さな傷がたくさんあって、最高でした!

ちょうど伺ったときは小さな男の子とそのお父さんが

いて、お話を聞くとなんとお父さんが子供の頃に

この建物でよく遊んだそうな。さすが築39年です。

親切な従業員さんに甘えて色々お話を

聴かせていただきました。

↑扉のように開閉する本棚。

↑子供が隠れられる机。

↑完成当時からあるリンゴのカーペット。

↑1975年発売の建築雑誌「新建築」。

マンガでいうと少年ジャンプの様な、

建築に携わる人なら必ず知っている雑誌です。

現在も発行されている雑誌ですが、

当時のものはおそらく東京の大きな

図書館とかにしかないです。超貴重品!

↑窓の外はリンゴの木。

↑外に出て、玄関で談笑。

天井が低いのがまた良い!入り口の高さも子供サイズ!

↑特等席のプーさん。

・・・最高でした。。。

良い建築を見て勉強になりました!

これで丸太のイメージはバッチリです!

あぁ早く使いたいなぁ。

まだ多少の課題はあるけれど。。。

早く使いたい!!

以上、「丸太探しの旅」でした!

葛西 瑞都