2015年

建築と建て主さんの理想的な関係。

建築という言葉を聞くとどこか難しいイメージがあって、

とっつきにくい感じがあると思います。

たしかに公共の施設やお店なんかの

不特定多数の人が使う建物は、色々な人にとって

快適になるようにある一定のガイドラインみたいな規定があって、

なんというか、全体的に平均点の高い空間が求められます。

でも、住宅に関して言えばそんなことはなくて、

暮らす人の好きなようにつくることができます。

趣味や遊びのための家や、仕事場がくっついた家、

子供が走り回れる家、友達をたくさん呼べる家、

ただひたすらダラ~っと過ごす家。。。 

自分が居心地の良い空間を考える時に、

ガイドラインはありません。

だから、難しいイメージを取り払って、

みんなで前のめりになって一緒に考えていくような

お付き合いが理想的だと考えています。

工事が始まると建て主さんとの打ち合わせも

ほぼ100パーセント現場で行われます。

例えば収納棚のデザインを決める時に、

細かな寸法が入った図面や資料も一応?用意して

いくのですがだいたいはその場で壁に手を当てて

「この辺に棚板がきます」とか、「壁からの出はこのくらいです」

みたいな感じで決まっていきます。

詳細で正確なはずの図面よりも、

現場で身振り手振りで考えた方がずっとわかりやすいからです。

すると建て主さんも、「このくらいがいいです」と

手を使って表現できます。

図面はその辺に置いておいて。

頭でなく体を使って

考えていると、時には建て主さんから素晴らしい

アイディアを頂けたりする時もあります。

一般的なイメージでは難しそうでとっつきにくかった建築が、

実際のところ身振り手振りで考えられていたり、

時にはあまり考えず直感で決断していたり、

とても自由に決められていきます。

多分これは結構重要なんじゃないかと考えていて、

そんなふうにつくられたお家に暮らすご家族が

「やっぱりじぶん家が一番!」

と思える大事な要素だと思うんです。。。

 

葛西 瑞都