今回は「本町の家」の内部について。
内部空間と同じ大きさの中庭が
寄り添っている建物なので
内部の各スペースも、
中庭がどう見えるか?とか
中庭からどう見えるか?とか、
頭の中で内と外を行ったり来たり
しながら考えました。
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内部ではできるだけ様々な感じ方の
空間をつくろうとしています。
吹抜けで勾配屋根の迫力を感じられる
リビングや、小上がりで天井高さの低い和室、
中庭を間近に眺められるダイニング、
大きな窓からの光が充満する
2階の渡り廊下など。様々な性質の
居場所をつくると、
その場所の使い方や家族同士の距離感や
中庭との関係に多様性が生まれると
いつの間にか無意識に考えているようです。
多様性があると、想像していなかった
色々な楽しい出来事が
起こりそうだからでしょうか。。。
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そしてこの「本町の家」で一番期待しているのは、
その多様性の中で内と外が混ざり合った
新しいライフスタイルが生まれることです。
天気の良い日に窓を全開すると、
外まで住空間がブワっと広がっていくような
感覚があって、いつの間にか
居間の続きとして庭で寛いだり、
子供が遊んだりするような感じです。
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空で街と繋がっているこの中庭を、
まるで内部の様に感じたり使ったりできるならば、
物理的な建物の大きさや床面積なんていうものは
全然重要じゃないと考えています。
街角の交差点にひっそりと佇むこの住宅は
密かに街全体へ広がっていくんだ!
と信じて設計しています。
あ~、妄想は楽しいし、
妄想が現実になるのはもっと楽しいなぁ・・・。
葛西 瑞都
2015年12月19日 (土曜日)