確認申請も無事に通って建築工事が
始まったばかりの「桜川の家」を紹介します。
![](https://mizuiro-architects.com/wp-content/uploads/2019/10/20160401.jpg)
敷地は廻りに新旧様々な家が建ち並ぶ
住宅地にあって、道路を挟んだ向かいには
開放的な公園があります。
敷地を訪れるといつもたくさんの子供達が遊んでいて、
大きな広場や大きな植栽があったりする、
とても良い雰囲気の公園。。。
設計する中でその都度大なり小なりの変更が
あったけれど、いつもこの公園や近隣の環境を
どうやって取り込んだり、
もしくは距離感をとったりするかが大きなテーマでした。
公園の気持ち良い環境を取り込むためには
ある程度大きな窓をバーンと設けたい。でも、
たくさんの人が集まる公園や、
道路からの視線を遮る壁も欲しい。
対称的な課題をどうにかクリアできないかと検討した結果、
大きなテラスを建物に内包させることで
これらの課題をクリアしました。
家族が集まる空間と外部との間に
2層吹き抜けのテラスを設けて、外側の壁によって
外部の視線や騒音をコントロールします。
内部では大開口で外部と開放的に繋がり、
向こうの公園の木々や広い空を存分に
取り込めるようにしました。
![](https://mizuiro-architects.com/wp-content/uploads/2019/10/20160402.jpg)
外観についても考えていることがあります。
ふつう建物は壁一枚で内部と外部が
はっきり分かれていることが多く、
外観には内部を包むための外壁だけが現れてきますが、
この「桜川の家」では、大きなテラスによって内と外の間に
少しグラデーションが生まれています。
四角いハコに大きな開口があって、
その向こうにはまた外がある、
街が少し建物の中に入り込んでいる印象です。
![](https://mizuiro-architects.com/wp-content/uploads/2019/10/20160403.jpg)
完成は八月。気を引き締めて頑張ります!
葛西 瑞都
2016年4月26日 (火曜日)