2018年

「在府町の家」 内と外を等価につくる。

これから始まるプロジェクトのひとつに

 
「在府町の家」という弘前市の市街地に建つ
 
住宅があります。
 
この住宅は不思議なことに、
 
家の中に外があって、それが内より大きい住まいです。
 
なんだか謎々みたいですが、そんな住宅です。
↑空から見下ろすとこんな感じになっていて、
 
上の1/3位が2階建ての内部空間。
この住宅の入口は建物の右下の角にあって、
 
一枚目の扉を開けると前室という、公私を
 
切り替えるための部屋があります。
 
次の扉が鍵付きの玄関扉。
 
その扉を開けると大きな広場が
 
広がっています。この外部空間はもう
 
家の内側。
 
ふつうは玄関扉は屋内と屋外の境界に
 
設けられていますが、この住宅では
 
そもそも家の入口ってどこからだろう?
 
ということについて考えました。
 
 
 
きっかけはこの建て主さんのライフスタイル。
 
プランの時のヒアリングで、ボルダリングとか
 
スキーとかロードバイクとかスラックラインという
 
綱渡りの様なスポーツとか、外で遊ぶことが
 
大好きだということをお話されました。
 
また、それらの道具のメンテナンスや、
 
保管するスペースも必要だということ。
 
僕の頭の中は、家の中のつくり方より
 
外のつくり方でいっぱいになって、
 
思い切って内部より外部の方が大きいお家を
 
ご提案しました。
中庭というよりは、広場。
 
家の中の広場で、
 
自転車いじりもボルダリングもスキーも
 
スラックラインも、新しく始めるどんなことでも
 
やっちゃおう!
 
夏にはテントを張って思いっきりバーベキューをして、
 
冬には雪山をつくってかまくらで遊べる。
 
物干しも子供達の遊びも庭づくりも、なんでもできる。
 
前室や外部収納の上部の屋根には、ウッドデッキを 
 
敷いて、さらに居場所を大きく!
 
ポイントは、鍵付きの玄関扉が広場より手前にあること。
 
人目を気にせず部屋着のまま使い倒せる
 
「我が家の広場」をつくってみたいと思いました。
 
将来小さな離れをつくるのもいいなぁ・・・。
 
子供の友達が集まって、外で思い切り遊んでくれると
 
嬉しいなぁ。。と妄想しきり。
 
 
建物と庭は通常庭が付随する主従関係が
 
ありますが、この住宅では内と外が同じ位の
 
重要度で設計されています。
 
(むしろ外の方が重要気味かも?)
これから工事が始まって、植栽なんかの外構までで
 
来年の春完成。
 
 
 
これからが楽しみです! 
 
 
葛西 瑞都