「Works」に新しいプロジェクトを掲載しました。
河川のほとりにある、リンゴ畑だった800㎡程の
敷地に建つ住宅兼カフェです。
大雨により近くの河川が氾濫した場合に2mの高さまで
浸水するおそれのある地域ですが、同時にその河川は
地域全体にのどかで魅力的な雰囲気をつくりだしています。
この場所に、元々そこにあったように自然で、
でもあまり見たことがないような不思議な風景を
つくりたいと考えています。
はじめに敷地の半分以上の面積に土を盛って、
高さ2mの丘をつくります。
てっぺんには大きなケヤキの木。
ケヤキの木を囲うように
大屋根の小さな建物を置いて出来上がり。
斜面には補強用の芝やクローバーの種を撒きます。
ほったらかしにしておけば河川敷のように
自然な緑地が出来ていく。
カフェのお客さんは2mの高低差を
テクテク上がってアプローチします。
たった2mでも視点が上がるのは新鮮で、
子供が大人を見下ろしたり、遠くまで景色が
開けたり、斜面に並んで座ったり。
丘や木の静的な雰囲気と、
訪れる人達の動的な雰囲気が一緒にある。
のどかであたらしい風景が生まれていくことを
目指しています。
葛西 瑞都