今年の春に完成した「高田の家」が
「住んでみたい青森の住宅」という
雑誌に掲載されます。
しかも今回は表紙に「高田の家」の
書斎の写真が使われることになりました。
撮影当日にはご主人が机上のパソコンの
位置やマウスの配置まで細かくレイアウト
してくださり、こじんまりとしながらも何となく
居心地の良さそうな雰囲気が良く伝わる
写真が撮れました。
マンガ本から難しそうな専門書まできっちりと
並べられています。
さてさて、今回掲載する「高田の家」は
大小様々な5つの中庭をもつ平屋の住宅です。
当然写真撮影でもインテリアだけではなく
内部と外部の繋がり方が大きなテーマで、
写真家の方と試行錯誤しながら撮影しました。
ほとんどの写真に中庭が写されていて、
インテリアと中庭が一体になっています。
写真一枚の中の半分くらいは中庭。。。
↑2つある子供部屋専用の中庭は、
部屋の中のおもちゃが中庭へはみ出して
いる雰囲気。なんとなく気分によって、
内で遊ぶか外で遊ぶか、子供たちが選びます。
↑リビングのテレビボードの背後にある中庭。
植えられている木はシャラの木です。別名
ナツツバキと呼ばれる名の通り、夏に短い
期間だけ花が咲く木です。ひとつひとつの
花が咲く期間は一日足らずなのですが、
撮影当日にはかわいい花が付いていました!
嬉しかったのでアップでもう一枚。
この雑誌に僕の担当物件が掲載されるのは
初めてではないのですが、いつも写真や文章で
表面上の「建築」だけを伝えるのではなくて、
施主と一緒に色々な部分を悩みながら
決めたことや、施主の人柄や好み、
現場で苦闘した職人さんの事など、
裏側の目には見えない雰囲気みたいなものが
少しでも誌面からあふれ出て、それが読者に
伝われば良いなぁと考えています。
(あと、設計の頑張りも少しだけ。)
ちょうど今頃の日にちで発売予定なので、
本屋さんで見かけたらぜひ手にとって
眺めてみてくださいね!
葛西 瑞都
2013年8月30日 (金曜日)