葛西 瑞都
「ふつう」の家
完成したお家のオープンハウスなどではよく、
「ムツさんの住宅は変わってて素敵ですよね~!」
って言われます。スキップフロアになっていたり、
間仕切りが極端に少なかったり、様々ですから。
でも、当の本人であるお客様と僕達にとっては、
全然変わっている住宅ではないんです。
例えば写真の「水木の家」は、
小さな空間をたくさんつくって、
小さな段差で仕切っています。
小さな子供からおじいちゃんおばあちゃんまでが
一緒に暮らす家だから、いつも繋がっているけど
たまにはひとりになれるような距離感をつくる段差。
ダイニングも小上がりで掘り炬燵の様な食卓。みんなで
足を下ろして、床に座って食べるご飯はきっと美味しい
ですよねぇ。。。という感じ。
そういう「ふつう」の発想の積み重ねでこの住宅は
出来ています。
そもそも「ふつう」って人それぞれですし、
暮らす人にとってはこの家が「ふつう」。
ただし、「無難」とは一番遠い「ふつう」です。
2011年4月25日 (月曜日)