現在たくさんの現場が進行中ですが、
現場の帰りにふと思ったことがありまして、、、
ムツホームの場合、お客様と出会って設計が
始まってから家が完成するまで、一年弱くらいの
期間があります。例えば9月に初めて出会った
お客様が新しいお家に住み始めるのは来年の
6月頃でしょうか。もちろんその期間がもっと長い
ことも短いこともありますが、ひとつ言えることは、
考えるとても時間が長いということです。
当然その間には数え切れないほどの思考の項目が
あって、お客様と一緒にそれらを乗り越えていくの
ですが、いつも見失わないようにしていることが
あります。
それは初めて出会ってお話したときにお客様と
共有した、ワクワクする感動のような感覚です。
まだその時にはかたちのないものでモヤモヤした
イメージのような感覚なのですが、設計が進んで
いくにつれて法規の事やコスト、設備や性能など、
いかにも仕事っぽい(仕事ですが)話がたくさん
出てくる中で最初のイメージを見失わないことが
とても大切な気がしています。
家が建物として完成したときに振り返ってみて、
その感覚がそのまま形になって現れている状態が
望ましいのではないか、と考えていて、そんなお家に
しばらくして伺ってみると、
「うん、これはまさしく○○さんの家だ!」とホッとします。
そんなことを考えると、僕たちが考える住まいは
建売住宅のような不特定多数の人は全然視野に
入っていなくて、極端に言うとそのお客様だけの
ための家です。
なので、これから続くオープンハウスではそんな
僕たちとお客様との試行錯誤の過程を想像しながら
見学していただければと思います。
葛西 瑞都
2012年9月15日 (土曜日)