2013年

わざわざ手仕事でつくる良さ。

「高田の家」では現在フローリング敷きの

真っ最中です。今回はカバ桜という木の

フローリングなのですが、リビングをはじめ

数ヶ所に床用のコンセントがあります。

既製品のフロアコンセントといえば

ステンレスとかのツルツルした素材で

つくられた物がほとんどなのですが、

リビングなどの人がくつろぐ空間には

あまりそぐわない見た目だし、手触りも

硬くて冷たいし、何だか事務室みたいな

無機質さが嫌だなぁと思っていました。

 

そこで、フローリングがそのままカパッと

外れて、内部にコンセントボックスが

仕込まれているデザインはどうだろう?と

お客様と大工とに相談して、手間を掛けて

つくってもらいました。

本当に言われないと分からないくらい、自然に

つくられています。

あとはフタになっているフローリングに指を

掛けたり配線を通すためのかわいい孔を

あけて完成です。無垢材の木目がそのまま

繋がっていること、段差が全く無いことで

未使用時には存在を忘れられるくらいの

ささやかな存在感です。

目をひくデザインだけではなく、目に付かない

デザインを考えてみること。それをわざわざ

手仕事でつくることの良さがあると思っています。

葛西 瑞都