八月末頃発売予定のグラフ青森発行の
住宅雑誌「住んでみたい青森の住宅」。
先日写真撮影も無事終えて、写真のデータが
手元に届きまして、
全体の構成やコンセプトの表現に
四苦八苦しております。
今回は初めての写真家さんだったのですが、
写真の出来がとにかく良い感じなのです。
撮影時から「こんなアングルはどうですか?
とか、何枚か撮るので後で良い物を
選んで下さい!」というような感じで
グイグイリードしてくれる人だったので、
出来上がりがいつも以上のクオリティに
なるのはなんとなくわかっていましたが。。。
↑外観写真。こちらの注文としては
①建物と崖との関係がわかるように。
②景色の良さが伝わるように。
③ご主人が頑張って敷いた芝生の庭が
良く見えるように。
・ ・ ・ 完璧。
そんな写真達をパラパラとならべるだけで
充分空間の雰囲気が伝わりそうなのですが、
なんだか妙な敗北感の様な感情が。
ということで、紙面で眺めたときに写真に
負けないくらい存在感のある断面パースを
作ってみました。
今回のようなスキップフロア形式の建物の場合、
平面図だけでは構成がよくわかりません。
なので高さ方向のイメージが伝わる資料として、
また崖と間取りの関係性がわかるように
このような断面パースは役立つと考えました。
敷地部分は模型写真を利用して、建物部分は
手描きのスケッチのようにラフな仕上がりで
わかりやすいように。。。
何とか写真や文章と相まって読み手の目を引く
ようなページに仕上がればいいなぁと思います。
そして毎度のように同じ事を言いますが、表面上の
「建築」だけではなくて、施主の楽しい苦悩や人柄や
好み、現場で格闘した職人さんの事など、
裏側の目には見えない雰囲気みたいなもの
が少しでも伝われば良いなぁと考えています。
(あと、設計の頑張りも少しだけ。)
葛西 瑞都
2014年7月29日 (火曜日)