2014年

「下牡丹森の家」のこと。

「下牡丹森の家」は大鰐町の、のどかで

のんびりとした場所に建築中の住宅です。

ご夫婦とまだ小さな男の子(将来はもっと増えるかも)や

親御さん達と合わせて7人家族。

初めから僕の設計で一番大事なことは、

家族みんなが自室にこもってしまうのではなくて、

無理なくワイワイ楽しめる

大らかな空間を考える事でした。

とても単純なことですが、小さな部屋を

たくさんつくるよりは大きなワンルーム

空間にして、そのなかで家族同士がちょうど良い

距離感や居場所を見つけられるように・・・。

その大きなワンルームの真ん中には

どっしり太い大黒柱を建てて、その柱を

中心に何となく向こう側とこちら側の距離感を

つくる一方で、大黒柱を中心とした

求心力の様な一体感が生まれると考えて、

設計が始まりました。その途中で建て主さんから

「柱は丸太の様な丸い柱が好きです。

子供が抱きついたりできるから。」

というお話があってこのお家の大きな骨格が

決まっていきました。

さて骨格の次は表層の部分ですが、

外観からインテリアまで建て主さんと

共有しているイメージは「普通」である事です。

もし建築業界にも流行みたいなものがあるなら、

そうではなくて普遍的な方が合っているので、

なるべく普通に・・・。

建て主さんご夫婦が、静かな物腰で話す

この「普通さ」というのは、激安坪単価

○○万円!の建売住宅の様な「普通さ」

ではなくて、建て主さんだけに似合う、

手間ひまかけたオーダーメイドの空間。

奇抜さは無いけれど、平凡ではない感じ。

「普通」に気持ち良い空間のことを考え

ています。

葛西 瑞都