今年はおかげさまでたくさんの住まいを
つくらせていただく予定です。
なので、少しずつご紹介していきます。。。
今回は弘前市の「東城北の家」。
隣家が近くまで迫っていて、接する道路も
交通量が多めなので、中庭のあるプランと
しています。
市街地を歩いていて建ち並ぶ住宅を眺めた時に、
いつもカーテンを閉めっぱなしにしている窓を
よく見かけます。すると内部と外部の繋がりが
断絶されてしまって、生活がとても閉鎖的に
なってしまうのですが、この住宅では中庭によって
その問題を解決しようとしています。リビングには
中庭に面して最大寸法の開口をつくって、
季節や天気の変化が内部にいても
豊かに感じられればと思っています。
大開口の先には1m位の奥行きの庇を付けて
積雪や直射日光を窓から遠ざけるとともに、
リビングの天井がそのまま外へ繋がっていく
広がりを生むように考えています。
あえてソファに座っていても空が見えないように
することで、中庭とリビングが一続きの空間
として感じられます。
・ ・ ・ と、建築に関して考えていることを
パラパラと書きましたが、本当はお客様の
生まれたばかりの赤ちゃんのことばっかり
考えているんです。
家の庭先で車通りの心配もせずに遊ぶ事が
できて、夏には花火やバーベキュー、冬には
雪遊びができるような、子供が大好きな空間に
したいと思っています。
地面はコンクリートになりますが、一部に
桜なんかの植栽コーナーもつくって、春には
お花見気分で大宴会。
秋にはきれいな紅葉になって、落ちた葉っぱで
焼き芋大会。
そんな場所がリビングの向こう側にあれば、
きっと楽しい家になると考えています。
葛西 瑞都
2012年2月 5日 (日曜日)