今年のプロジェクトのこと

今年はおかげさまでたくさんの住まいを

つくらせていただく予定です。

なので、少しずつご紹介していきます。。。

今回は弘前市の「東城北の家」。

隣家が近くまで迫っていて、接する道路も

交通量が多めなので、中庭のあるプランと

しています。

市街地を歩いていて建ち並ぶ住宅を眺めた時に、

いつもカーテンを閉めっぱなしにしている窓を

よく見かけます。すると内部と外部の繋がりが

断絶されてしまって、生活がとても閉鎖的に

なってしまうのですが、この住宅では中庭によって

その問題を解決しようとしています。リビングには

中庭に面して最大寸法の開口をつくって、

季節や天気の変化が内部にいても

豊かに感じられればと思っています。

大開口の先には1m位の奥行きの庇を付けて

積雪や直射日光を窓から遠ざけるとともに、

リビングの天井がそのまま外へ繋がっていく

広がりを生むように考えています。

あえてソファに座っていても空が見えないように

することで、中庭とリビングが一続きの空間

として感じられます。

・ ・ ・ と、建築に関して考えていることを

パラパラと書きましたが、本当はお客様の

生まれたばかりの赤ちゃんのことばっかり

考えているんです。

家の庭先で車通りの心配もせずに遊ぶ事が

できて、夏には花火やバーベキュー、冬には

雪遊びができるような、子供が大好きな空間に

したいと思っています。

地面はコンクリートになりますが、一部に

桜なんかの植栽コーナーもつくって、春には

お花見気分で大宴会。

秋にはきれいな紅葉になって、落ちた葉っぱで

焼き芋大会。

そんな場所がリビングの向こう側にあれば、

きっと楽しい家になると考えています。

葛西 瑞都