当たり前なのかもしれませんが、僕達は色々
な人の居場所のことを考えます。じゃあその
人やそのご家族にとって居心地の良い居場所
のことをどうやって考えるか?
僕の頭の中のことを少しお話しすると、実は
色々な人の中に憑依しています。
と言うと少し不気味ですが、要はその人に
なりきって、色々妄想しています。
その妄想をするためには住む人との会話が
多分すごく重要で、なんとなくこちらとの間に
バリアを張って、距離感のある人の場合は中々
妄想できません。(子供が間に入ってバリア
を軽々と壊してくれる事が多くて助かります)
逆にガバッと心を開いてくれる人の場合は、
普段の生活が目に浮かぶように想像できます。
するとなんとなく設計の内容も変わってきて、
なんというか、味のある中身の詰まった建築
になっていくような気がしています。大切な
のはお互いの心の壁を取り払って、根っこの
部分で対話する事です。そこが上手くいって
いればもう良い家ができたの同然。できるに
決まっているんです。数字や寸法、数値より
もわかりやすい「感覚」を共有しながら、家
づくりができればいいと思っています。
・・・となると、僕の仕事は何でしょうか?
妄想が大事な仕事?なんとも不思議ですが、
これからもモンモンと妄想してまいります。
葛西 瑞都
2014年1月28日 (火曜日)