内部だけではなく、外部にも自分の好きな
居場所を見つけることができると、生活が
外の方へと広がっていって楽しい出来事が
たくさん起こりそうな気がしています。
葛西 瑞都
完成に向けて最後の追い込み中の2つの住宅が
あります。
1つは建物の中心に中庭のある「東城北の家」。
もう1つは路地のような空間が建物を
貫通している「榊の家」。
道路から敷地に入ってくると、どちらも建物の
奥の方まで外部空間が延長されています。
↓「東城北の家」
↓「榊の家」
内部だけではなく、外部にも自分の好きな
居場所を見つけることができると、生活が
外の方へと広がっていって楽しい出来事が
たくさん起こりそうな気がしています。
葛西 瑞都
2012年6月21日 (木曜日)
「東城北の家」には、15㎡くらいの中庭があります。
↓は現場の様子。
↓
↓
↓
↓
↑5/24現在の様子。
リビングと同じ幅の大きな窓で繋がっていて、
窓の向こう側まで空間が続いているような
居心地です。
現場に通っているうちに気付いたことがあって、
例えば普通の部屋で壁や天井を眺めると
部屋の真ん中が空間の重心になって、内部だけで
空間の大きさが完結してしまうのですが、
「東城北の家」のリビングは常に中庭を感じながら
生活することになります。すると空間の広さが内部だけで
完結しないで、外側までふわ~っと続いていく感覚に
なります。その時、空間の重心は内部から外部へと
ずれていって、この中庭が生活の一部としてアクティブに
使われるような空間になることを期待しています。
日光も風も雨も街の音も自由に入り込んできて
内部の様には制御しきれない空間だからこそ、
住む人が「どう使おうか?」と自ら考えて生活の
中にたくさんの楽しい選択肢が生まれればと
考えています。
葛西 瑞都
2012年5月24日 (木曜日)
mutsu home galleryがようやくオープンしました!
昨年の11月から設計がスタートして約半年。
内部ではトコロ狭しと模型や写真が展示されています。
↑の写真のように、模型で展示しきれなかった建物は
図面や写真、イラストをまとめたブックレットにして
置いてあります。
模型を使って紹介しているのが、10件分くらいで、
それ以外がまた10件分くらい。
全てじっくり眺めると1時間では足りないほどの
数量があります。
さらに模型棚コーナーには、現場の着工から
完成までの様子をブログにまとめた「現場ブログ」を
プリントアウトして製本した資料もあります。。。
模型で建物や空間の大きさを観て、
図面で実際の畳数や高さなどの寸法を確認して、
完成写真で素材の質感や明るさが感じられて、
スケッチ、コンセプトで設計の考え方がわかって、
現場写真で工事の様子や仕様を知ることができます。
実はこの模型達、建物が完成してから
作るのではなく設計段階で作成しています。
ある程度プランが固まってきたらつくる、
あくまでも検討用の模型なんです。なので、
当然工事中にも変更があったりして、模型と
完成した建物で違う部分というのは結構あります。
それでもやっぱり模型は大事だと思っていて、
設計者とお客様が同じものを目指して話し合って、
設計者と職人さんが同じものを目指してつくる
ことができます。そんな過程まで感じてもらえたら、
とてもリアリティーのあるギャラリースペースになって
いくのでは?と考えています。
葛西 瑞都
2012年4月23日 (月曜日)
4/21(土)に、弘前市第五城東にオープンする
「mutsu home gallery」(ムツホーム ギャラリー)。
準備作業も大詰めです。
完成済みの住宅や進行中の住宅を、模型を
中心に図面や写真、イラストや文章で紹介します。
↓造り付けの玄関ドアも取り付けられて、
かわいい取っ手も付きました。
模型を眺めるという行為は誰にとってもあまり
馴染みがなく、当然街を歩いていても模型を展示
しているような建物は見かけません。
設計のヒントがひとつも無く、お手本となる建物を
見ることができないので、全部を1から考えること
になりました。
・どんな高さに模型を置いたら見やすいか、とか
・模型を覗き込む時に、身体の廻りに
どのくらいのスペースが必要か、とか
・模型の廻りに展示する図面や写真は
どのようにするか、とか。。。
たくさんの要素を同時に考えながら、
小さな町並みの様な内部構成と、小さな家を
覗き込むような模型棚が出来上がりました。
喫茶店を訪ねるように、気軽な気持ちで
お越しいただければうれしいです。
TEL 0172-88-6664
所在地 : 弘前市早稲田二丁目3-16
(居酒屋 心風さん向かいの小さな白い建物です)
営業時間は水曜定休、open10:00~close18:00
葛西 瑞都
2012年4月17日 (火曜日)
現在オープンに向けて着々と進行中の
小さなギャラリーを紹介します。
1月にブログで少し紹介していましたが、
棚の陳列の仕方で街並みの様な空間を
つくろうとしていました。
陳列棚をまるで建築をつくるかのように
大きなスケールでつくり、路地のように少し狭くて
薄暗いところ、窓が近くにあって明るいところ、
トンネル状の天井が低いところ、スッと開けた
広場のようなところなど、様々な体験をしながら
掲示物を眺められるように考えました。
床にはウッドデッキ材を敷いて壁は全て
シナベニヤ張り。あとは塗装を残すのみで、
少しだけ赤みのかかった茶色い色に仕上げます。
遅れに遅れたオープンは4月の中旬。
どうぞお気軽に遊びに来て下さい。
葛西 瑞都
2012年4月 3日 (火曜日)
藤崎町に計画中の2世帯住宅「榊の家」を
紹介します。
お客様の要望としては、住宅のほか2台分の
ガレージと、奥行きの深い玄関アプローチが
ありました。道路から玄関ドアまでのアプローチを
長くするということは、普通にプランニングして
みるとトンネル状に建物をくり貫くことになり、
それだとなんだか暗くてジメッとした通路に
なってしまうような気がしていました。
そこでガレージと住宅部分とを別棟で配置し、
その間をアプローチの空間としています。
L型に曲げられた住宅部分とガレージとの
間には路地の様なスペースが生まれ、
行き止まりのない風通しの良いアプローチ空間
になると考えました。
↑突き当たりの右手が玄関ドア。
道路から見ると奥行き7mの路地があり、
突き当たりの壁にはフワッと日光が当たります。
もうひとつの路地はリビングに隣接していて、
道路からの視線を気にすることなく縁側のように
使うことができます。突き当たりの壁が玄関。
内部は屋根勾配を現した斜天井。落ち着いた
塗装で仕上げた木部に包まれた空間になる
予定です。
窓の向こう側に自分の家が見えるという
不思議な距離感があります。
葛西 瑞都
2012年2月24日 (金曜日)
実例集の2作目ができました!
各プロジェクトのコンセプト、写真、平面図、
仕様表が掲載されています。
手作り感がありますがわかりやすく説明
していますので、ぜひご一読を!
葛西 瑞都
2012年2月18日 (土曜日)
今年はおかげさまでたくさんの住まいを
つくらせていただく予定です。
なので、少しずつご紹介していきます。。。
今回は弘前市の「東城北の家」。
隣家が近くまで迫っていて、接する道路も
交通量が多めなので、中庭のあるプランと
しています。
市街地を歩いていて建ち並ぶ住宅を眺めた時に、
いつもカーテンを閉めっぱなしにしている窓を
よく見かけます。すると内部と外部の繋がりが
断絶されてしまって、生活がとても閉鎖的に
なってしまうのですが、この住宅では中庭によって
その問題を解決しようとしています。リビングには
中庭に面して最大寸法の開口をつくって、
季節や天気の変化が内部にいても
豊かに感じられればと思っています。
大開口の先には1m位の奥行きの庇を付けて
積雪や直射日光を窓から遠ざけるとともに、
リビングの天井がそのまま外へ繋がっていく
広がりを生むように考えています。
あえてソファに座っていても空が見えないように
することで、中庭とリビングが一続きの空間
として感じられます。
・ ・ ・ と、建築に関して考えていることを
パラパラと書きましたが、本当はお客様の
生まれたばかりの赤ちゃんのことばっかり
考えているんです。
家の庭先で車通りの心配もせずに遊ぶ事が
できて、夏には花火やバーベキュー、冬には
雪遊びができるような、子供が大好きな空間に
したいと思っています。
地面はコンクリートになりますが、一部に
桜なんかの植栽コーナーもつくって、春には
お花見気分で大宴会。
秋にはきれいな紅葉になって、落ちた葉っぱで
焼き芋大会。
そんな場所がリビングの向こう側にあれば、
きっと楽しい家になると考えています。
葛西 瑞都
2012年2月 5日 (日曜日)
今まで黒石市で営業していて当社のモデルルーム、
雑貨店などが入っていた「afture」ですが、小さな
展示スペース・お客様と打合せができるスペースとして
弘前市の早稲田に移転することになりました。
(建物名称は未定です)
もともと小さなレストランとして使われていた建物なのですが
現在はからっぽの状態なので、どういう使い方、ゾーニングを
していくか検討中です。ということで、その小さな展示スペースに
ついて考えていることをご紹介します。
大きく分けて写真の左半分が展示スペース。
過去、もしくは進行中の建物の模型や写真、図面などを
展示します。(かわいい雑貨も。)
左側の壁に入り口のドアがあって、中に入ると
お家の形をした大きな家具があります。
その家具にはくり貫かれたようなくぼみが
たくさんあって、まるで外から家の中を覗き込む
ように作品を眺めたり、触ったりできます。
この大きな家具はキャスターで自由に動かせる
ようになっていて、配置によって様々な雰囲気の
空間になります。
並べ方のバリエーションは本当に
様々なパターンがあって、何気なく模型を
触っているだけで作品の見え方や眺める人の
動線など色々な発見がありました。
まるで自分が巨人になった様に、お家の中の
さらに小さなお家を覗き込みます。
積み木をするような手軽さで模様替えができる、
楽しみながら使っていける展示スペースに
なればいいなぁ、と考えています。
ちなみにオープンは2~3月の予定ですので、
その時はぜひお気軽にいらして下さい。
葛西 瑞都
2012年1月 4日 (水曜日)