「桜川の家」について

確認申請も無事に通って建築工事が 
 
 
 
始まったばかりの「桜川の家」を紹介します。 
敷地は廻りに新旧様々な家が建ち並ぶ 
 
住宅地にあって、道路を挟んだ向かいには
 
開放的な公園があります。
 
 
敷地を訪れるといつもたくさんの子供達が遊んでいて、
 
大きな広場や大きな植栽があったりする、
 
とても良い雰囲気の公園。。。
 
 
設計する中でその都度大なり小なりの変更が
 
あったけれど、いつもこの公園や近隣の環境を
 
どうやって取り込んだり、
 
もしくは距離感をとったりするかが大きなテーマでした。
 
公園の気持ち良い環境を取り込むためには
 
ある程度大きな窓をバーンと設けたい。でも、
 
たくさんの人が集まる公園や、
 
道路からの視線を遮る壁も欲しい。
 
対称的な課題をどうにかクリアできないかと検討した結果、
 
大きなテラスを建物に内包させることで
 
これらの課題をクリアしました。
 
家族が集まる空間と外部との間に
 
2層吹き抜けのテラスを設けて、外側の壁によって
 
外部の視線や騒音をコントロールします。
 
内部では大開口で外部と開放的に繋がり、
 
向こうの公園の木々や広い空を存分に
 
取り込めるようにしました。
外観についても考えていることがあります。
 
ふつう建物は壁一枚で内部と外部が
 
はっきり分かれていることが多く、
 
外観には内部を包むための外壁だけが現れてきますが、
 
この「桜川の家」では、大きなテラスによって内と外の間に
 
少しグラデーションが生まれています。
 
四角いハコに大きな開口があって、
 
その向こうにはまた外がある、
 
街が少し建物の中に入り込んでいる印象です。
完成は八月。気を引き締めて頑張ります!
 
 
葛西 瑞都
 
 

暮らすことのセンス。

メンテナンスの為に2012年に完成した「中野の家」へ行って来ました。

あえて少し離れた場所に車を置いて、

設計当時を思い出しながら歩いていきます。

一枚目の写真は「中野の家」の裏側。

ホームページや雑誌では正面の写真を良く使っていましたが、

実は裏側にかなり気を使っています。

というのも、裏側にはスーパーマーケットの駐車場があって

この「中野の家」はとても目に付きやすい位置にあるからです。

いつも通り、外観から間取りがわからないように注意して

窓の配置を決めています。

敷地に入ってから建物までの、ゆったりしたアプローチ。途中で

大きな庭や薪小屋を横目に追い越します。

庭にはポツポツとシンボルツリーのように桜の木がありました。

もう少しすると花が咲くそうです!

中へお邪魔すると、もうすっかり主役になった薪ストーブが

「おっ久しぶり」という感じでお出迎え。

この春から小学生になる娘さんや、去年生まれた息子さんのおかげで

たくさんの物がそこここにあって、

家がきちんと生活の器になれてる!と感じました。

「床と壁と屋根でできた、はっきりとした形のある建築」と

「親と子供達でつくられる、形なんかない日常の暮らし」が、

とっても気持ちよく混ざり合った良い空間になってました!

一応形式上はメンテナンスの下見だったのですが、僕は終始

「良い感じですね~」ばっかり。美味しいコーヒーまで頂いて。。。

その時僕は、

「この建て主さんは暮らすセンスが良いんだろうなぁ」

と考えていました。

センスというと洋服選びとか音楽の事とかが頭に浮かびますが、

暮らすセンスというのは、建築やその外部環境も含めて

「楽しく生活するセンス」です。

高級な家具や生活用品に囲まれた生活をよく「ハイセンス」とか

言いますが、僕としてはこの暮らしこそがハイセンス。

モチベーションもグワっと回復したし、今年のプロジェクトも

ドキドキワクワクしながら頑張ってまいります!!!

 

葛西 瑞都

 

 
 

住宅雑誌「WAGAYA」が発売してました!

住宅雑誌「WAGAYA」が3月の始め

頃から本屋に並びだしました。

住宅を掲載する建築会社は直前に

何冊か頂けるのですが、

届いた雑誌を見てびっくり!!

なんと「早瀬の家」が表紙を

飾っているではありませんか!

編集担当の方からは事前に何も

聞いていなかったので、

嬉しいサプライズとなりました。

ちょうど「早瀬の家」では

補修や点検のタイミングだったので、

早速建て主さんに雑誌をプレゼント

させていただきました。

思い返してみると、一年前の今頃は

工事に入る前の基本設計や見積もりを

必死にこなしていました。

設計の過程で様々な変更はあったけれど、

芯の部分は変わらず何とか完成まで

漕ぎ着けたなぁと思います。

建て主さんや職人さんのおかげで。。

ペラペラとページをめくると、80ページ目に

掲載されていました。たったの4ページなので、

この住宅のことをすべてわかってもらうのは

難しいと半分位は諦めていたのですが、

中々素敵な感じです!

文章はできるだけ少なく、

写真はできるだけ大きく、

できるだけシンプルに。

写真屋さんにもしつこく粘り強くお願いした

甲斐があって、良い写真ばっかり!

みなさま、本屋さんにお立ち寄りの際は

ぜひチェックしてみてくださいね!

ちなみに4月頃に、

兄の瑞樹が担当した「葛原の家」が

別の雑誌に掲載する予定です。

そちらも合わせてチェックをお願いします!

 

葛西 瑞都