模型を展示するということ

4/21(土)に、弘前市第五城東にオープンする

「mutsu home gallery」(ムツホーム ギャラリー)。

準備作業も大詰めです。

完成済みの住宅や進行中の住宅を、模型を

中心に図面や写真、イラストや文章で紹介します。

↓造り付けの玄関ドアも取り付けられて、

かわいい取っ手も付きました。

模型を眺めるという行為は誰にとってもあまり

馴染みがなく、当然街を歩いていても模型を展示

しているような建物は見かけません。

設計のヒントがひとつも無く、お手本となる建物を

見ることができないので、全部を1から考えること

になりました。

・どんな高さに模型を置いたら見やすいか、とか

・模型を覗き込む時に、身体の廻りに

 どのくらいのスペースが必要か、とか

・模型の廻りに展示する図面や写真は

 どのようにするか、とか。。。

たくさんの要素を同時に考えながら、

小さな町並みの様な内部構成と、小さな家を

覗き込むような模型棚が出来上がりました。

喫茶店を訪ねるように、気軽な気持ちで

お越しいただければうれしいです。

TEL  0172-88-6664

所在地 : 弘前市早稲田二丁目3-16

(居酒屋 心風さん向かいの小さな白い建物です)

営業時間は水曜定休、open10:00~close18:00

 

葛西 瑞都

 

弘前市の小さなギャラリー

現在オープンに向けて着々と進行中の

小さなギャラリーを紹介します。

1月にブログで少し紹介していましたが、

棚の陳列の仕方で街並みの様な空間を

つくろうとしていました。

陳列棚をまるで建築をつくるかのように

大きなスケールでつくり、路地のように少し狭くて

薄暗いところ、窓が近くにあって明るいところ、

トンネル状の天井が低いところ、スッと開けた

広場のようなところなど、様々な体験をしながら

掲示物を眺められるように考えました。

床にはウッドデッキ材を敷いて壁は全て

シナベニヤ張り。あとは塗装を残すのみで、

少しだけ赤みのかかった茶色い色に仕上げます。

遅れに遅れたオープンは4月の中旬。

どうぞお気軽に遊びに来て下さい。

 

葛西 瑞都

 

今年のプロジェクトのこと2

藤崎町に計画中の2世帯住宅「榊の家」を

紹介します。

お客様の要望としては、住宅のほか2台分の

ガレージと、奥行きの深い玄関アプローチが

ありました。道路から玄関ドアまでのアプローチを

長くするということは、普通にプランニングして

みるとトンネル状に建物をくり貫くことになり、

それだとなんだか暗くてジメッとした通路に

なってしまうような気がしていました。

そこでガレージと住宅部分とを別棟で配置し、

その間をアプローチの空間としています。

L型に曲げられた住宅部分とガレージとの

間には路地の様なスペースが生まれ、

行き止まりのない風通しの良いアプローチ空間

になると考えました。

↑突き当たりの右手が玄関ドア。

道路から見ると奥行き7mの路地があり、

突き当たりの壁にはフワッと日光が当たります。

もうひとつの路地はリビングに隣接していて、

道路からの視線を気にすることなく縁側のように

使うことができます。突き当たりの壁が玄関。

内部は屋根勾配を現した斜天井。落ち着いた

塗装で仕上げた木部に包まれた空間になる

予定です。

窓の向こう側に自分の家が見えるという

不思議な距離感があります。

葛西 瑞都