今年のプロジェクトのこと

今年はおかげさまでたくさんの住まいを

つくらせていただく予定です。

なので、少しずつご紹介していきます。。。

今回は弘前市の「東城北の家」。

隣家が近くまで迫っていて、接する道路も

交通量が多めなので、中庭のあるプランと

しています。

市街地を歩いていて建ち並ぶ住宅を眺めた時に、

いつもカーテンを閉めっぱなしにしている窓を

よく見かけます。すると内部と外部の繋がりが

断絶されてしまって、生活がとても閉鎖的に

なってしまうのですが、この住宅では中庭によって

その問題を解決しようとしています。リビングには

中庭に面して最大寸法の開口をつくって、

季節や天気の変化が内部にいても

豊かに感じられればと思っています。

大開口の先には1m位の奥行きの庇を付けて

積雪や直射日光を窓から遠ざけるとともに、

リビングの天井がそのまま外へ繋がっていく

広がりを生むように考えています。

あえてソファに座っていても空が見えないように

することで、中庭とリビングが一続きの空間

として感じられます。

・ ・ ・ と、建築に関して考えていることを

パラパラと書きましたが、本当はお客様の

生まれたばかりの赤ちゃんのことばっかり

考えているんです。

家の庭先で車通りの心配もせずに遊ぶ事が

できて、夏には花火やバーベキュー、冬には

雪遊びができるような、子供が大好きな空間に

したいと思っています。

地面はコンクリートになりますが、一部に

桜なんかの植栽コーナーもつくって、春には

お花見気分で大宴会。

秋にはきれいな紅葉になって、落ちた葉っぱで

焼き芋大会。

そんな場所がリビングの向こう側にあれば、

きっと楽しい家になると考えています。

葛西 瑞都

 

小さな展示スペース、小さな家の中の小さな家。

今まで黒石市で営業していて当社のモデルルーム、

雑貨店などが入っていた「afture」ですが、小さな

展示スペース・お客様と打合せができるスペースとして

弘前市の早稲田に移転することになりました。

(建物名称は未定です)

もともと小さなレストランとして使われていた建物なのですが

現在はからっぽの状態なので、どういう使い方、ゾーニングを

していくか検討中です。ということで、その小さな展示スペースに

ついて考えていることをご紹介します。

大きく分けて写真の左半分が展示スペース。

過去、もしくは進行中の建物の模型や写真、図面などを

展示します。(かわいい雑貨も。)

左側の壁に入り口のドアがあって、中に入ると

お家の形をした大きな家具があります。

その家具にはくり貫かれたようなくぼみが

たくさんあって、まるで外から家の中を覗き込む

ように作品を眺めたり、触ったりできます。

この大きな家具はキャスターで自由に動かせる

ようになっていて、配置によって様々な雰囲気の

空間になります。

並べ方のバリエーションは本当に

様々なパターンがあって、何気なく模型を

触っているだけで作品の見え方や眺める人の

動線など色々な発見がありました。

まるで自分が巨人になった様に、お家の中の

さらに小さなお家を覗き込みます。

積み木をするような手軽さで模様替えができる、

楽しみながら使っていける展示スペースに

なればいいなぁ、と考えています。

ちなみにオープンは2~3月の予定ですので、

その時はぜひお気軽にいらして下さい。

葛西 瑞都