部屋の突き当たり。
家具のように面を組み合わせて
ハコをつくるのではなく、
古材の梁を奥行きに合わせてカットして
適当に並べ、その上に棚板を載せていく。
既存の壁面を隠さないよう背板は無し。
高さ方向(梁せい)をランダムにすることで
収納する本のサイズに合わせています。
ところどころ棚板を抜いた2層の吹き抜けは、
植物や雑貨を置くところ。
古い梁の断面と
古いコンクリートの壁面と
置かれる物。
みんなが等価に見えるよう検討しています。
また、上部に置いた物の荷重は
複雑なあみだくじの様に下部に伝わります。
あるところは荷重が集中するし、
あるところはシーソーの相手側みたいに
浮き上がろうとする。
元々構造材だった梁材を、
新たな構造材として機能させて設計します。
写真ではわかりにくいですが
この本棚の大きさは
W4.3m、H2.7m程もあります。
僕達の身体スケールではなく、
元からあった壁の大きさに合わせます。
今のところ、一応細かく梁の寸法を
想定していますが、解体当日にならないと
使える部材寸法はわかりません。
思い通りの部材が見つかれば嬉しいし、
見つからなくても、
どうやって実現していくか考えるのは楽しい。
今は組み上げるルールだけを決めておきます。
– 今回はここまで。
– 今回はここまで。
現在進行中で、色々なことを思案中です。
この本棚の他にも、作業机や打合せテーブル、
ベンチや模型棚、、、つくるものは様々ですが、
その様々なものが既存の部分と自然にある。
そんな感じを目指しています!
葛西 瑞都