CUTBOX 954

現在弘前市で工事が進んでいる

「カットボックス954」の写真です。

外部工事で残すはアスファルト舗装と

テラス部分の土間のみ。土間テラスになると↓

こういう感じになります。

左に見える幅の広い窓から見ると、このテラスが

内部空間の続きのように感じられます。

テラスの突き当たりのところに雪だるまがちょこんと

並んでたりしたら、それだけでこのお店が好きに

なってしまいそうですよね。

普通「店舗」と聞くとインテリアをどうするか?

と考えますが、「カットボックス954」では

このテラスのおかげでとても豊かな店舗空間を

つくれたと思っています。

オープンハウスの日程が決まりましたので、ぜひ

遊びに来て下さい。

12月 3日(土) ~ 4日(日)  10:00~17:00

ちなみにお店のオープンは12月8日(木)を

予定しております。

 

ムツホーム 葛西 瑞都

 

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外側に居場所をつくる

弘前市で進行中の理容室「カットボックス954」です。

 

この建物では、できるだけ建築のボリュームを

小さく抑えて敷地に余白を残し、その余白を

少し囲い取るように壁を建てています。

この壁によってできる路地の様なスペースが

一番重要なコンセプトで、室内の空間が

そのまま続いているような広がり を感じることが

できます。

↓最後に土間床になります。

最初にこの空間を建て主のIさんに提案したときには、

実は少し勇気が必要でした。。。

なぜならわざわざ建物を少し小さくして、建物と

直接関係のない外部の空間にお金を掛ける事に

なるからです。もしかしたら、「こんな塀はいらないから

建物を少しでも大きくしたい!」と言われることも覚悟

していましたが、建て主のIさんにはとても気に入って

もらえました。

最初にこの空間を建て主のIさんに提案したときには、

実は少し勇気が必要でした。。。

なぜならわざわざ建物を少し小さくして、建物と

直接関係のない外部の空間にお金を掛ける事に

なるからです。もしかしたら、「こんな塀はいらないから

建物を少しでも大きくしたい!」と言われることも覚悟

していましたが、建て主のIさんにはとても気に入って

もらえました。

お客さんのアプローチになったり、ご主人の

バイクを置いたり、奥様が植栽を飾ったり。

夏にはここでバーベキュー、冬には雪だるま。

たくさんの人に愛着を持たれるような路地に

なれば最高です。

葛西 瑞都

 

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現在建築中の「若松の家」の外観です。

目の前は車通りの多い道路なので、外観からは

ちょっと内部がわからないような窓の配置。

建物自体は結構大きいけれど、屋根の先端を

できるだけ下げたことで重心がとても低いです。

このイエ型のボリュームには、

ガレージと玄関アプローチのスペースが

トンネルのように刳り貫かれています。

↑天井が高くて、細長い空間。

↑天井の低い、幅広な空間。

完成までもう少しです。。。

9/23,24,25の三連休に、この「若松の家」の

オープンハウスを開催します。

どうぞお気軽にお越し下さい。

葛西 瑞都

 

 

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小さな集落

仕事机の上に、小さな観葉植物があります。

鉢の足元には小さな集落が。。。

100円で手に入れた緑の木板を芝生の地面に

見立てて、雑貨屋さんで買った木製の小さな

お家を並べています。敷地の境界線も無いし

道路も無いので、とても自由。

仕事の合間に眺めては、

住人の暮らしを妄想しています。

ムツホーム 葛西 瑞都

 

 

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屋根がつくる外観

現場が進行中の「若松の家」は、

大きな切妻屋根をもつ住宅です。

 

三角屋根の良いところは、四角い建物に比べて

圧迫感が少ないことだと考えていて、道を歩く人の

空を狭めないかたちをつくれる事だと思います。

今回の「若松の家」では軒先(屋根の先端)を

できる限り低く抑えているので、真横から見ると

半分以上が屋根。

そのおかげで道行く人の視線が、屋根を伝って

そのまま空へ抜けていくかたちになっています。

建物自体は大きいのですが、低く下げられた

屋根によってちょっと建物の大きさが

わからないような、面白いスケール感です。

 

葛西 瑞都

 
 

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説明することの難しさ

設計中は、特にプランを考えているときは

本当に色々なことが頭に浮かびます。

大きい場所、小さい場所。

広い場所、狭い場所。

高い場所、低い場所。

明るい場所、暗い場所。

賑やかな場所、静かな場所。

近いこと、遠いこと。

かわいいもの、かっこいいもの。

古いもの、新しいもの。

変わるもの、変わらないもの。

地域のこと、ご近所のこと。

食べること、眠ること。

夫婦のこと、子供のこと、

おじいちゃんおばあちゃんのこと、

家族の距離感のこと。

などなど。

こういったことを同時にいくつも考えながら

出来上がったプランは、説明するのも

とてもエネルギーを使います。特に言葉だけで

話そうとすると自分でも何を言っているのか

分からなくなるし、お客様はもっと分からない。

だから模型やCGパースが必要なんですが、

どちらにしても大変です。

でも、一番伝えたい部分を分かってくれた時の

嬉しさはこれまた口では言えないほどに凄いんです。

お客様も一緒になって盛り上がってしまいます。

その後大なり小なりの変化があって家が

出来上がりますが、お客様と共有した

「一番つくりたかった部分」は必ず残っています。

というかその部分が一番気持ち良い空間になる

ように変化していったかのように、そのご家族に

ピッタリの空間になっていきます。そんな空間に

なったときの嬉しさが、これまた口で言えないほど。

いつも苦労と喜びの連続なんですが、最高です。

ムツホーム 葛西 瑞都

 

 
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「内の様な外」 「外の様な内」

今進行中の「カットボックス954」と「若松の家」を

比べてみると、少し面白いんです。

まず「カットボックス954」では、建物の外側に

壁を建てて、内外の壁、床の仕上げを

合わせています。

建物と壁の間にできた小さなテラスは、

店内から見ると内部空間の延長として

感じられるようにしています。

 

ここでつくりたい空間は、「内の様な外」です。

次に「若松の家」では、リビングと外部との間に

「内庭」という緩衝空間をつくっています。

この「内庭」は大きな開口が設けられており、

昼間はリビングよりも明るく、夜は最低限に

抑えられた灯りによってリビングよりも暗い、

どちらかといえば外部に近い空間になります。

天井は住宅としてはとても高く、壁は外壁に

使われる材料で仕上げます。

 「内部空間」と「外部」の間に「半外部空間」の

ような場所をつくり、これにより生活が緩やかに

外部まで繋がっていくような広がりをつくろうと

しています。

 

ここでつくりたい空間は、「外の様な内」です。

「内の様な外」と「外の様な内」。

どちらも実際の床面積以上の広がりを

感じさせる空間で、そういう用途不明確な、、、

暮らし方によって使い方が変わっていける

ような空間です。

ん?どちらも同じことを考えた空間?

でも、つくろうとしている空間は正反対。。。??

考えれば考えるほどわからなくなりますが、

どちらも楽しくて気持ち良い空間になりそうです。

葛西 瑞都

 

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やっとできた。

「ああぁ~~~!やっとできた!!!!」

と、夜の机でひとり絶叫しています。

なにができたかというと、「常盤の家」の

雑誌掲載用のデータ。。。

2ヶ月くらいかけて、一生懸命つくりました。

雑誌を手に取った人がペラペラとページを

めくりながら、ふっと目に止まる様な

レイアウトになるよう検討しました。

段差がある住宅なので、平面図ではなく

断面パースで空間構成を伝えています。

 

グラフ青森さんで出版している

「住んでみたい青森の住宅」という雑誌です。

お店で見かけたら、手に取ってみてください。

発売は7月頃かな?

 

葛西 瑞都

 
 

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